ご支援ありがとうございました

「くまもとプロジェクト」報告書

 

平成28年4月に発生しました熊本地震の際には全国よりお見舞いとご支援を賜りましたことに感謝申し上げます。被災から3年余り経過しましたが熊本城に象徴されるように復旧・復興も道半ばながら、日々着実に回復しております。今後とも温かいご支援をお願い申し上げます。

さて、熊本県地域子育て支援センター連絡協議会(通称:熊本子育てネット)では、熊本地震に際して日本子ども子育て支援センター連絡協議会(日本子ども子育てネット)を通じて、全国から災害義援金を賜りました。熊本子育てネットで義援金の使途につき協議をした結果、単に被害を受けた支援センターに配分するのではなく、防災・危機管理・安全意識の向上など全国の保育園や子育て支援センターで、今後、利用可能なものとするために被災の実態の調査・研究する事業を「くまもとプロジェクト」として実施しました。

調査事業は、熊本子育てネットを中心として、日本子ども・子育てネットと日本多機関連携臨床学会(理事長吉澤一弥 日本女子大学家政学部児童学科教授・精神科医)との共同研究事業として実施しました。

内容としては、保育園や子育て支援センターを利用する就学前の乳幼児と保育士の関わりについての被災後の実態調査研究の報告です。被災した子どもたちを現場の保育士や母親・家族が支えていますが、その献身的な働きは「当たり前すぎて陽の当たらないもの」となっています。そこに光を当て、その貢献をきちんと評価するものにしました。

調査を通じて最優先されるライフラインの復旧の後に、復旧を支える方々の支援及び乳幼児の支援という意味において、保育園・子育て支援センターが担う役割が非常に重要であることが明らかになりました。

全国からの温かい義援金をいただき、「くまもとプロジェクト」の成果として、この報告書が完成しました。是非ご一読いただき、いつ起きるかわからない災害に備えていただく際の一助にしていただければ幸いです。

くまもとプロジェクト「本調査報告書・上巻」.pdf

          令和元年5月31日

熊本県地域子育て支援センター事業連連絡協議会
会 長   小 岱 紫 明