平成32年度から大学入試が変わります。文部科学省のホームページには「グローバル化の進展や人工知能技術をはじめとする技術革新などに伴い、社会構造も急速に、かつ大きく変革しており、予見の困難な時代の中で新たな価値を創造していく力を育てることが必要」と記してあります。また、子どもたちに身に付けて欲しい『学力の三要素』として『①知識・技能の確実な習得 ②(①を基にした)思考力、判断力、表現力③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度』ということが挙げられており、全国各地の保幼子小中高それぞれの教育現場で課題の発見・解決に向けた主体的で協働的な学び(アクティブ・ラーニング)が取り組まれるようになってきています。
平成30年4月より10年ぶりに改訂される保育所保育指針、幼保連携認定こども園教育・保育要領、幼稚園教育要領も高大接続改革(大学入試改革)を見通した改訂がなされており、「子ども主体の保育」ということがより明確に打ち出されています。平成30年度から指針や教育要領で章立てられた『子育て支援』も確かな子どもたちの育ちのために必要な専門的で重要な使命を担っていると言えます。
幼い子どもたちの世界は、何もかもが初めてで新しい出会いや発見に満ち、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激に満ち溢れています。その子どもたちの心の働きに寄添い共感する大人の存在は、子どもたちの情動を揺り動かすことを助け、子どもたちの生きる世界をより豊かにし、輝かせます。子どもの主体的な働きかけに大人が応じていくことで自己肯定感や自己有用感が育くまれ、高められ、それが子どもたちの生きる力の源となり、将来育んでいく創造的な力の根っことなっていくことでしょう。
保護者が、豊かな感性の世界を生きる子どもたちと歓びを共にしながら寄添うことができるように、『子育て支援』に携わる私たちは常に自己研鑽を行い、資質を高めていかなければなりません。また、時には子どもと接するように、保護者をありのままに受け止め、寄添い、慈しみの心をかけていくことも必要です。
私たちの『子育て支援力』を高めていくために必要と思われる事業計画を別紙の通り提案します。また、さらなる現場職員の質の向上を目指し、平成29年度実績を強化した子育てネットの研修主力である杉田峰康先生(福岡大学名誉教授)の「カウンセリング研修」と山田眞理子先生(子どもと保育研究所・ぷろほ所長) の「子育て支援スキルアップセミナー」と吉田道雄先生(熊本大学名誉教授)の「子育てコーディネーター養成講座」を熊本県保育士等キャリアアップ研修として熊本県に申請します。
同時に、キャリアアップ研修を実施するにあたり運営委員には新たな負担が生じていますので、役割分担の見直し等の工夫をしつつ、安定した会の運営のために新規加入園の開拓並びに研修会参加者数の拡大を図り、『子育て支援』に対する志と歩みを共にする方々とのより広い連携を目指していきたいと思います。
平成30年度事業計画
期 日 4月25日(水) 13時30分
会 場 熊本県総合福祉センター 5階 研修ホール
日 程 13:30~15:00 総会
15:00~17:00 公開講演会
テーマ 『手を使って考える子ども』 ― 幼児のおもちゃづくり ―
講 師 堀 真一郎 氏(きのくに子どもの村学園長)
対象 子育て支援センター代表者・施設長・主任等
内容:口腔育成、郷土食を活用した食育研修、視察研修、情報交換会等
(キャリアアップ研修:研修種別番号6番保護者支援・子育て支援 申請中)
熊本県総合福祉センター5階ホール
◯今何故カウンセリングが必要か ◯乳幼児研究と交流分析
◯自我常態診断、自己分析他
熊本市流通情報会館
◯情緒の発達 ◯子どもに対するストローク
◯ラケット感情について他
会場未定
◯躾と性格形成 ◯子どもが「キレ」るとき イイ子の変身
◯感情の源を探る ◯人間関係を左右する自己(他者)評価他
会場未定
※カウンセリング研修は、対象者を同一受講者とし、4回連続受講した者には
修了証を交付する。なお、受講定員の一部を一般にも開放する。
(キャリアアップ研修:研修種別番号1番乳児保育・3番障害児保育申請中)
くまもと県民交流会館パレア会議室
①乳幼児の発達と現代的課題
②子どもの発達と社会環境、乳幼児の発達を守る保育環境
レポート課題「子どもの発達を支えるという事」
くまもと県民交流会館パレア会議室
◯子どもの発達を把握する
①発達検査とスモールステップ ②AD/HD、対人関係、JSI-R
◎レポート課題「気になる子どもたち」
くまもと県民交流会館パレア会議室
◯保育者の関わり方のスキルアップ
①表現ワーク(クレパス体験)
②コミュニケーションワーク(インプロワーク)体験
◎レポート課題「表現することについての私の思い」
くまもと県民交流会館パレア会議室
◯事例研修「事例を通して保育を考える」
相手の立場に立つ・一人称ワーク
◎レポート課題(事例提出)
熊本県民交流会館パレア会議室
◯乳児期の適切な関わり ①タッチケア&わらべうた ②事例研究
熊本県民交流会館パレア会議室
◯保護者支援・子育て支援
①保育園での乳児期における生活リズムの保障
②保育所保育指針、乳幼児期の発達保障を考える。
◎レポート課題「これからの保育に関する私の思い」
(子どもと保育研究所ぷろほ所長・九州大谷短期大学名誉教授)
※子育てスキルアップセミナーは、対象者を同一受講者とし、6回連続受講した者には修了証を交付する。
(キャリアアップ研修:研修種別番号7番マネジメント申請中)
熊本県民交流会館パレア会議室
◯マネジメントの理解
・概論、マネジメントとは ・保育所の現状と課題
・関係機関との連携、協働 ・対話の重要性とネットワーク
・リーダーの役割 ・対話の重要性と集団規範
・制度及び保育指針の理解
熊本県民交流会館パレア会議室
◯リーダーシップ ・職員の理解 職員への助言指導
◯人財育成 ・私の職場の常識
◯職場の常識と改善 ・私の職場の常識チェック
・職場の常識と人材の現状 ・自分の園の常識と人材のありたい姿
熊本県民交流会館パレア会議室
◯組織目標の設定 ・目標の設定と組織内の連携協働
・見えてくる課題の抽出と解決策の検討 ・職員の資質向上
・施設内研修の考え方 ・伝え方、伝わり方、コミュニケーション
・人が育つ職場づくり ・雇用管理 ・職員のメンタルヘルス対策
・研修のまとめ ・質疑応答
※子育てコーディネーター養成講座は、対象者を同一受講者とし、3回連続
受講した者には修了証を交付する。
3.カウンセリング研修 4.子育てスキルアップセミナー 5.子育てコーディネーター養成講座3つのコースを修了した受講生には、当協議会より『熊本県子育てコーディネーター』の認定証を発行します。
1.ホームページ・メールマガジン等を活用した育児情報、研修会情報等の発信
2.先進地視察研修
3.関係諸機関・他団体との連携、交流
記念セミナー、記念コンサート等
テーマ 「未定」
主 催 日本子ども子育て支援センター連絡協議会
主 管 ここネット埼玉
日 程 平成30年12月3日(月) ~ 4日(火)
会 場 ウェスタ川越 埼玉県川越市