熊本子育てネットでは、ここ数年「地域の関係性の構築を目指して」事業を展開してきた。地域ぐるみで子育てをしていくために、人と人との関係性を取り戻す或いは再構築することが必要であるとの認識の下に、会員の様々な研修とともに実践活動を展開して、大きな成果を得ている。
しかし、全国的に見てみると、国をあげて重要課題として取り組んでいる子育て支援にもかかわらず、子育ての環境・子ども達を取り巻く環境は改善する気配を感じられないというのが現場の感覚である。
子育て支援拠点事業における親支援はもとより、保育園の保育においても保護者支援が認識されたことは大きな進展である。しかし、子育ては親と子どもの相互関係の中で営なまれるものであり、親子双方の発達成長がなされなくてはならないのであるが、現状では子育て支援が親の支援に特化されすぎて子どもの支援が疎かになっているという感が否めない。
多くの子ども達が国際的に比較して高い貧困状態に於かれていると同時に発達環境そのものの貧困による発達不全の状況におかれている。
これらの認識の下で、親と子ども両者の問題である子育ての本質を問い直すとともに、私たちがやるべき事やできることを改めて見直す事が不可欠である。
今年度は、熊本子育てネットが新たな子育て支援の視点を研究・獲得するとともに、全国へ発信するために、研修事業と第3回の九州セミナーを開催する。
期日 4月23日(金) 13時30分
会場 くまもと県民交流館 パレアホール
日程 13:30 〜 14:40 総会
15:00 〜 16:45 公開講演会
テーマ 『サル社会に見る家族の絆』
〜 生き抜く力や知恵を身につけさせるサルの子育て 〜
講師 松井 猛 氏 (日本霊長類学会会員・キャリアコミュニケーター・環境カウンセラー)
対象 子育て支援センター代表者・園長・主任等
第1回 6月25日(金) 10:00 〜 16:00
会場 くまもと県民交流館 パレアホール
第2回 7月 9日(金) 10:00 〜 16:00
会場 くまもと県民交流館 パレアホール
第3回 9月10日(金) 10:00 〜 16:00
会場 くまもと県民交流館 パレアホール
第4回 10月15日(金) 10:00 〜 16:00
会場 くまもと県民交流館 パレアホール
第5回 11月12日(金) 10:00 〜 16:00
会場 くまもと県民交流館 パレアホール
フォローアップ宿泊研修 平成23年1月下旬予定
会場未定
講師 杉田 峰康 先生(福岡県立大学名誉教授)
※ カウンセリング研修会は、対象を同一受講者とし、5回連続受講したものには修了証を交付する。なお、受講定員の一部を一般にも開放する。
テーマ「家族を育てる食卓支援」
食育の目的は、「食生活を通じて、家族の団欒や家族間のコミュニケーションを高め、さらに地域社会とのつながりを深め、子ども達がより豊かで充実した社会生活を営めるようにすること」にある。
本年度は生活文化、食文化を形成する原点である家庭での食卓のあり方にスポットを当てていく。家族のコミュニケーションの基礎を形成する場としての『食卓と暮らし支援』の研究をしていくことを通して、子どもの発達保障と同時に、家族を育てる子育て支援のための有効な方法を研究開発していきたいと考える。
・公開講演会
「心を育てる食卓・かかわりを食べる」
―お腹がすくリズムのもてる子ども
聖徳大学児童学部児童学科教授 室田 洋子氏
平成22年5月21日(金)午後3時 ~ 午後5時
会場 熊本市現代美術館アートロフト
(1) 食と農の体験―食事作り、準備にかかわる子ども
食と農の体験塾主宰 宮田 研蔵氏
(実践交流会 保育園・支援センターにおける家族支援の実践)
平成22年6月 26日(土)
会場 宇城市三角町(高野山中腹)
(2) 絵本から飛び出たおやつ―食べものを話題にする子ども
大分県東八幡保育園 南智子氏
平成22年8月 日(土)
会場 未定
(3) 美味しく食べよう・豊かに暮らそう
−一緒に食べたい人がいる子ども
名古屋短期大学教授・小川雄二氏
平成23年2月 日(土)
会場 未定
・先進地視察研修(福岡県柳川市)
・支援内容や取り組み状況などから現場からの問題提起を中心に実施
1.食育プログラム研究開発プロジェクト
2.ホームページ・メールマガジンを活用した育児情報の発信
3.先進地視察研修(運営委員・実務担当者)
4.ケースカウンセリング研究の実施
5.諸機関・他団体との連携・交流
年10回程度を予定
テーマ 検討中
期日 平成22年11月18日(木) 〜 19日(金)
主催 熊本県地域子育て支援センター事業連絡協議会
会場 熊本全日空ホテル ニュースカイ